当院のクライアントさんにいくら言ってもどこかでマッサージを受けてくる方
がおられます。
院時に鏡で姿勢の検査をするのですが、よそでマッサージを受けたあと来院さ
れると見事に身体が傾いています。
なぜこんなことになってしまったのか?
そのクライアントさんはマッサージを受けることで筋肉がほぐれて血行が良く
なりいい状態になると思われている。
たしかに一時的には血行がよくなり筋肉内に溜まった疲労物質が流れやすくな
り、酸素や栄養も行き渡るかもしれませんが、その代償として筋肉が傷つきそ
の修復過程でより硬い筋肉になり血行が以前よりも悪くなる。
なぜ筋肉が傷つくかと言うと、筋肉は筋繊維と呼ばれるとおり布の繊維と同じ
ように筋繊維の束でできています。
この繊維をぐりぐりを揉むことによって筋繊維がこすれ合い傷んでいきます。
またからだはセンサーの塊みたいなもので刺激に対して敏感です。
からだは体重を乗せた重い押圧や受け入れてくれない方向の刺激を加えると
マッサージを受けている本人が気がつかなくても、直ぐに緊張してしまいます。
その状態から緩もうとしていない筋肉を構わずもみほぐすので余計に筋肉は傷
つきます。
しかも身体のバランス(解剖学的に正しく状態・本来あるべき位置関係)を考
慮せずにもみほぐすことで、これ以上歪まないようにと補正作用で緊張してい
る筋肉まで緩めてしまうので、からだの歪みがマッサージを受ける前よりひど
くなり、歪んだために起こる身体への負荷がより緊張しやすい身体の状態を作
ってしまいます。
強いマッサージを受けたあとからだが楽に感じるのは、自律神経が刺激されて
交感神経優位(緊張した状態)になっているからです。
だからしばらくして自律神経のバランスが落ち着いてくると直ぐにもとに戻っ
てしまいます。
からだが回復するには副交感神経優位(リラックスした状態)になってからだが
緩んでほしいんですが、これでは逆効果です。
マッサージを受けるのでしたら、からだを傷めない強さの刺激(エステサロン
のようなマッサージ)のほうが物足りなく感じるかもしれませんがからだには
いいですね。
こんなことを言っていて当院ではどうしているかと言うと、筋を傷めないよう
に筋に対して真っ直ぐに押圧をして詰まったところ(それ以上押せないところ)
でからだが緩むのを待つように施術しています。
壊れそうな台に乗る時その台が耐えられるかそっと潰さないように乗りますよね。
そういうイメージです。
そしてからだの中心に向かって押圧を加えます。
イメージとしては、クライアントさんのからだがツルツルに滑る床に寝ていても
押圧をかけたときに滑って行かない(もとの場所から動かない)方向に押圧します。
そして立ったにからだがうける重力に対して上げる方向に誘導するイメージと解剖
学的に正しく位置にからだが納まるイメージで施術をするとからだは受け入れて緩
んでくれます。
まあこんな感じで施術をしています。
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きたおか整骨院
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